この記事の結論
移行は、①移すデータと保管だけにするデータを分け、②学籍番号で照合して重複を除き、③氏名の外字やふりがなを確かめ、④出欠、成績、卒業判定の順に過去のデータを移し、⑤学費の残高と証明書の試し印刷を確かめてから、⑥年度や学期の切り替えで本運用に移ります。前のシステムを解約する前に、保存期間が残る記録の保管先を決めておきます。
最終更新:2026年10月26日
移すデータと、移さずに保管するデータ
すべてを移す必要はありません。毎日使う記録と、証明書の発行に必要な記録を優先します。
- 在学生の学籍
- よくある扱い移す
- 理由毎日の出欠・成績・請求のもとになる
- 卒業生の学籍
- よくある扱い証明書の発行に必要な範囲を移す
- 理由卒業後も証明書を発行する
- 過去の出欠
- よくある扱い今年度分を移し、過去の年度は保管する
- 理由出席率の計算に使う範囲を優先する
- 過去の成績
- よくある扱い在学生の全学年分を移す
- 理由卒業判定と成績証明書に使う
- 学費
- よくある扱い移行日の未収・前受の残高を移す
- 理由明細のすべてではなく、残高から始められる
- 連絡の履歴
- よくある扱い前のシステムの出力を保管する
- 理由新しいシステムで始め直せる
表は一般的な扱いの例です。学校の規程と、保存が必要な期間で決めてください。
学籍番号で照合し、重複を見つける
- 学籍番号を照合の鍵にします。学籍番号がない名簿は、取り込む前に番号を振っておきます。
- 同じ学生が複数の行にいないか(転科、再入学、氏名の変更)を確かめます。
- 取り込んだ件数を、元の名簿の件数と照合します。合わない行は、理由を記録してから直します。
- 保護者と学生のつながり(きょうだいを含む)を、取り込んだあとに確かめます。
氏名の外字とふりがな
前のシステムで作った独自の文字(外字)は、書き出すと「〓」や空白になることがあります。書き出したファイルで文字化けがないかを確かめ、正式な氏名が必要な証明書は、試し印刷で確かめます。
ふりがなの有無、留学生のローマ字表記、通称名の扱いもそろえます。証明書にどの表記を使うかを、先に決めておきます。
成績・出席の過去データ
過去のデータは、ほかの記録が頼る順に移します。
- 1出欠:出席率や授業時数の計算のもとになるため、先に移して合計を照合します。
- 2成績:出欠を移したあとに、科目と学期ごとに移し、修得単位の合計を照合します。
- 3卒業判定:出欠と成績がそろってから、最後に確かめます。
学費の残高と未納
- 移行日を決め、その日時点の未収金と前受金の残高を学生ごとに移します。
- 残高の合計を、会計の帳簿と照合します。
- 移行日より後の請求と入金は、新しいシステムだけで記録します。
- 分納や減免の途中の学生は、残りの予定を確かめます。
証明書の試し印刷
- 在学証明書、成績証明書、卒業(見込)証明書を、在学生と卒業生それぞれ数件ずつ試し印刷します。
- 氏名・生年月日・学科名・科目名・単位が、前の様式と同じに出るかを確かめます。
- 校印や公印の位置、発行番号の付け方を確かめます。
保存期間の確認
学校教育法施行規則 第28条は、学校が備える表簿(出席簿、入学者の選抜及び成績考査に関する表簿など)を原則5年間、指導要録とその写しのうち入学・卒業などの学籍に関する記録を20年間保存すると定めています。専修学校にも、第189条で第25条から第28条までが準用されます。
前のシステムを解約するとデータが消えることがあります。保存期間が残る記録を、新しいシステムに移すのか、書き出して保管するのかを、解約の前に決めます。
年度のどこで切り替えるか
- 専門学校・日本語学校・大学
- 切り替えやすい時期4月・10月の入学の前
- 理由新入生の登録から同じ記録で始められる
- 私立小中高
- 切り替えやすい時期学期の切り替え
- 理由通知表を作る時期を避けられる
- 塾・習い事
- 切り替えやすい時期いつでも
- 理由月謝の締めに合わせて切り替える
- 教習所・ドローンスクール・技能講習
- 切り替えやすい時期いつでも
- 理由受講中の方の記録の引き継ぎを先に確かめる
並行稼働の期間
前のシステムと新しいシステムを同時に使う期間は、短く区切ります。長く続けると、どちらが正しい記録か分からなくなります。
並行稼働の間は、どちらで入力するかを業務ごとに決め、終わりの日を最初に決めておきます。
よくある失敗
- 元データの整備を後回しにし、取り込んでから重複に気づいた。
- 件数と残高の照合をせずに本運用に入った。
- 外字や通称名を確かめず、証明書の氏名が違っていた。
- 前のシステムを解約してから、保存期間が残る記録に気づいた。
- 並行稼働の終わりを決めず、二重入力が続いた。
Classioでは
Classioでは、Excelのテンプレートで学生を一括登録できます(.xlsx、5MB・500行まで)。前のシステムから乗り換えるときは、書き出しファイルの列をClassioの項目に対応づけて取り込み、文字コード(UTF-8・Shift_JIS)や和暦の日付も読み取ります。未収金・前受金の移行時残高も取り込めます。取り込んだあとは「取込照合センター」で元データの件数と登録件数を照合します。
よくある質問
- 移行にはどのくらいの期間がかかりますか?
- データの量と整備の状況によります。元データの整備、取り込みと照合、試行運用、職員の練習を含めて、切り替えたい時期から逆算して計画します。
関連ページ
参考資料
制度・法令は引用資料の適用範囲で説明しています。外部資料はClassioの動作や法令適合を認証するものではありません。
- 学校教育法施行規則(e-Gov) — 第28条:表簿と保存期間(原則5年、指導要録の学籍に関する記録は20年)
- 学校教育法施行規則(e-Gov) — 第189条:専修学校への準用
- 個人情報保護委員会「通則編」 — 民間の個人情報取扱事業者向け:3-4-1 正確性の確保・消去
- 個人情報保護委員会「通則編」 — 民間の個人情報取扱事業者向け:3-4-4 委託先の監督
- Classio「前のシステムから乗り換える」 — 製品の説明(公的機関による認証ではありません)
- Classio「導入時の初期設定」 — 製品の説明(公的機関による認証ではありません)
参照先の確認日:2026年10月18日